OUTLINE
広島県栄養士会の概要
ご挨拶
令和2年度総会で選出された新理事の互選により、栄養士会長に就任いたしました木村要子です。
小田前会長は6年間、「一つひとつの命を大切に生き、生かす」という信念のもと、管理栄養士・栄養士会員には誠実さを持って当たられ、当会公益事業にも真摯に取り組まれ、関係機関・団体等からの期待に応えてこられました。
広島県栄養士会は「県民の自己表現を果たし、健やかに、よりよく生きる」というニーズに応えるため、公益社団法人として、県民対象の栄養改善事業や食育事業等様々な公益事業に取り組んできました。
現在、管理栄養士・栄養士を取り巻く環境は大きく変わってきています。
その中で代表的な問題が①感染症の新型コロナウイルス問題、②持続可能な開発目標SDGs、そして③Societyです。
①では管理栄養士・栄養士は、「栄養の指導」を通して、人々の栄養・食事・健康に貢献しますが、その指導方法等に新たな対応が求められています。
②栄養分野におけるSDGsでは、環境に負荷をかけない持続可能な「健康な食事」の実現が急がれています。
③最後にSociety5.0で、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、最先端技術を活用した人間中心の社会(Society)で、遠隔での対応を可能にするIT機器の活用は今後避けては通れない問題です。
これからは前会長の志を引き続き、理事・会員一丸となってこのような多様化する栄養問題にも取り組み、県民の皆様の期待に応えられるように、専門職としてのスキルを向上し、栄養や健康に関わる情報提供と環境整備などに取り組んでいきたいと考えています。
広島県栄養士会の概要
名称 | 公益社団法人 広島県栄養士会 |
---|---|
沿革 | 栄養士の免許取得者の職能団体として昭和20年に設立、昭和63年に社団法人として広島県知事の認可を受けています。平成24年公益社団法人として認定されました。 |
所在地 |
〒734-0007 広島県広島市南区皆実町1-6-29 |
電話 | 受付時間:平日10:00~17:00(8月14日~15日、12月28日~1月4日を除く) |
FAX | 082-567-4414 |
目的 | 県民の「自己実現を果たし、健やかに、よりよく生きる」というニーズに応えるため、管理栄養士・栄養士が、専門職業人としての倫理に則り、科学的な根拠に裏付けられ、かつ高度な技術をもって行う食と栄養に関する調査や指導をとおして、県民の健康と福祉の増進、公衆衛生の向上に寄与することを目的とします。 |
会員 |
・正会員:栄養士の免許を有する者で、広島県内に居住または勤務し、入会した者 |
事業 |
1. 刊行物の発行や講演会などの開催をとおして、栄養及び食生活の改善に関する知識や情報を広く県民と共有する事業 2. 学校教育及び社会教育の関係機関・団体等との連携・協働による食育活動の推進を図る事業 3. 県民の多様なニーズ・課題に対応する栄養相談事業 4. 栄養や食事療法に関する科学技術の進歩に対応して、管理栄養士・栄養士の業務の質や職業倫理の向上を図る事業 5.県民の健康上の課題をとらえ、それを解決する有効な取り組みを構築するための調査研究事業 6.無料職業紹介所に関する事業 7.その他、本会の目的を達成するために必要な事業 |
資料 | 事業会計関連のページはこちら |
主な公益事業
1.全国に波及した「栄養三色運動」の提唱(1952年~)
2.現代の食環境を踏まえた外食栄養成分表示普及促進事業(1991年~)
3.環境問題に配慮したエコ&ヘルシークッキング事業(1993年~)
4.食文化の向上・伝承・創造のための著書「ひろしまの四季食彩」の出版(1996年)ひろしまの「旬と地物の味」の出版(2011年)
5.小児期からの望ましい生活習慣の確立を図る広島県版「子どものすこやか食生活指針」の策定・普及(1999年~)
6.医療機関における栄養指導体制整備のための栄養指導ネットワークの形成(2000年~)
7.健康づくりへの関心を高め、実践を促す作文募集事業(2001年~)
8.朝・昼・夕の3食きちんと食べることと、3つの食品群を毎食組み合わせる「栄養3・3運動」の推進(2002年~)
9.規則正しく朝食をとるなどの食育目的として「おはよう スイッチ あさごはんの絵」募集(2003年~2005年)
10.ヘルシーメニュー推進事業(2005~2006年)
11.小学生を対象にした食育教室(2005~2008年)
12.栄養ケア・ステーション事業(2006~)
13.朝食レシピコンテスト(2006)
14.エコクッキングレシピ集作成(2006)
15.本栄養士会災害支援チーム結成「広島県災害時公衆衛生チームへの協力に関する覚書」広島県と協定書締結(2013年~)
16.厚生労働省補助金事業「平成28年度栄養ケア活動支援整備事業」(2016年~2017年)
17.無料職業紹介所(2017年~)
公益事業に対する主な受賞歴
- 公益事業に対する主な受賞歴
-
1. 保健文化賞(保健・衛生・福祉の向上に貢献)
2. 環境大臣表彰(地域の環境保全に貢献)
- 広島県栄養士会会員
-
1. 広島市長表彰(栄養改善功労者)
2. 厚生大臣表彰(栄養改善・健康保持に貢献)
3. 広島県知事表彰(食育推進功労者)
公益事業に対する主な受賞歴
「子どものすこやか食生活指針」は、21世紀の子どもたちの健康づくりを図るため、広島県の児童2,200人の食生活実態調査に基づいて、当会が策定した食生活指針です。
生活習慣病のリスクファクターが低年齢化してきており、また、疲れやすく、元気がないなど体の不調を訴える子どもも多く、小児期からの望ましい生活習慣の確立と食教育の重要性が指摘されています。
この食生活指針が広く県民に浸透し、子どもたちの食生活と健康の道しるべとなるよう、普及啓発を行いました。
えいよう3・3運動とは
広島県では、県民健康づくり運動「健康ひろしま21」(平成14(2002)年3月策定)で「栄養 3・3運動」を提唱し、普及啓発を行っています。この「栄養3・3運動」は、県民の朝食欠食者が多いことや、野菜不足の傾向があることから、朝・昼・夕の3食きちんと食べること、栄養のバランスをとるため赤・黄・緑の3色 の食品を毎食組み合わせて摂取することを意味し、呼びかける為のスローガンです。なお、当会では、食生活にかかわる専門家集団として、この度、「栄養3・3運動」のリーフレットを作成し活用を図りながら、この「栄養3・3運動」の普及活動を積極的に推進してきました。
栄養3・3運動の歌はこちら「おはよう スイッチ あさごはん」入賞作品集
小学4年生を対象に「おはよう スイッチ あさごはん」の絵の募集に取り組みました。教育委員会や学校のご協力のもと、165枚2508人の募集があり、こどもたちの「食」への関心の高さを感じ取ることできました。広島県教育委員会が進める「食べる 読む 遊ぶ」のキャンペーンにも後押しされているのだと思います。
応募作品の中から選ばれた最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作20点の作品と、朝食の3つの役割、朝食指導の指導案を記載しています。この作品集はこどもたちからのメッセージであることが大きなポイントです。作品は、どれもユニークで、いろいろな工夫がされており、絵を見ていただいても楽しめる作品です。
管理栄養士・栄養士の
資質向上を目的とした主な事業
1.生涯教育研修会や新人研修会など各種研修会・講習会の開催
2.自主グループ研修・研究助成事業
3.広島県栄養改善学会の開催と顕彰事業
4.機関誌「えいよう広島」の発行